桜雲窯について

桜雲窯について

「工房のある敷地は桜並木を見上げる場所にあります。
桜の花が咲く頃はピンクがかった雲のように見えるのではないか」
ということから工房の設計をしていただいた
建築家の中村好文さんに『桜雲窯』という屋号をつけていただきました。

素材・道具・技法について

粘土

石川県南加賀で採石される「花坂陶石」という石が原料の粘土を使っています。桜雲窯では、白が際立つよう透光性のある粘土を使っています。

粘土
素地

素地

ひとつひとつの素地を轆轤で成形しています。絵付け師に提供する素地は、筆で描きやすいようサンドペーパーで仕上げをしています。シンプルな白い器が引き立つように、デザインを工夫しています。

釉薬

器にやわらかな表情をだすために地元岩手県の麦や藁の灰、秋田県横手市の浅舞酒造さんから提供していただいた酒米の灰を使ってうわぐすりを作っています。

釉薬
型打ち

型打ち

轆轤をひき、オリジナルの型に打ち込んで成形をする「型打ち」という伝統的な技法で作っています。打ち込む型があればいくらでも同じ形の素地を作ることができます。この技法は主に佐賀県の有田焼、石川県の九谷焼に伝わっています。